情報通信技術を意味するICTは、IT技術を情報と連携させてどこにいても必要な情報が手に入れられるようになるという点にメリットがあります。このメリットを最大限に享受することができるのが教育現場です。例えば、何か事情があり、学生が通学できない場合でも、ICT技術を用いることでリモート環境で授業を視聴できるようになる上、メールやSNSなどのコミュニケーションツールを駆使すれば、先生と学生間や学生相互間のやりとりもスムーズに行えるようになるでしょう。

かつてインターネットが登場し始めた頃は、ユーザーが一方的に自分が必要な情報を検索して視聴するだけでしたが、ICTのテクノロジーの進歩によって双方向のコミュニケーションができるようになっています。そのため、オンライン環境で授業を行っても、質問があれば学生はタイムリーに手を挙げて聞くことができますし、一定のルールを設ければ学生間でディスカッションをするというのも難しくはありません。物理的に顔を合わせることはできませんが、それ以外であれば大抵のことはICTを使ってできるようになっていると考えて良いでしょう。

さらに、教育現場においてのICTのメリットを受けられるのは学生だけではありません。ICTを使えば、研修を受けるためにわざわざ遠方まで出向く必要がなくなるため、教師の負荷軽減にも役立てられます。空いた時間をより学生のために使えば、結果的に教育の質の底上げにもつながるでしょう。